私は、よく外国に出かけます。
自分の「興味のアンテナ」を全開に、簡単にできる方法・・・
それが「旅」です。
しかも、海外に行くと、自分の好奇心の感度が高まります。
日常の風景を撮ろうとしても、
日常の中で日常のものは、目が慣れすぎていて、
あまり見えてきません。
「日常の風景」が「非日常」になる場所。
それが、私にとっては、外国なのです。
ですが、そんなに頻繁に、外国にばかり行くわけにもいきません。
自分が住む町でも、アンテナをぐいっと広げれば、
いろんな被写体が見えてくるに違いありません。
でも、
住んでいる見慣れた街の中で、写真を撮ろうと思うと、
思うように被写体が見つからないことがあります。
それは、自分にとって日常すぎるからです。
一緒にいた私の友人が、いいことを教えてくれました。
「外国人観光客が狙っているものを見るといいんだよ。
それが彼らの目線でみた日本の面白いところだから。」
たしかに、そうですね。
自分が外国に行って、外国の日常を撮っているときは、
地元の人は、「こんなものの何がおもしろいんだ?」
と思っているに違いないのです。
狭い価値観で世界を見るより、広い価値観で見た方が、
人生はより豊かで、楽しいものになるはずです。
それを簡単に実現させてくれるツールが、カメラなのだと、
私は思います。