写真:Jagat nata寺院
インドネシアのバリ島の宗教は、
バリ・ヒンドゥーというバリ島独特な宗教で
島民の大半が信仰し、生活、文化、習慣の基礎となっています。
インドネシア共和国は、国民の90%近くはイスラム教です。
バリ・ヒンドゥー教は、もともとバリ島にあった土着宗教に
インドから伝来したヒンドゥー教、仏教などの影響を受け、
インドのヒンドゥーとは違った独特の宗教になりました。
バリ・ヒンドゥーは多神教で、
すべてのものに神々が宿るという精霊信仰の考え方です。
日本の「八百万(やおよろず)の神」と似ています。
自然の中に神々が宿るというアニミズム的な信仰は、
もともと、自然からの恵みが豊富な地域で生まれたものです。
多神教はもともと世界各地にあったと考えれていますが、
欧米の植民地時代を経て、
今では、数少ない地域で残っているのみです。
日本も、土着の信仰(神道につながる)に、仏教が伝来して、
お互いに影響を与え合って、融合していきました。
日本もバリも、外来の宗教を排除しないで、
受け入れながら、独自に進化させてきたということが
とてもよく似ています。