自分にとっての世界の姿

いろいろな面白いな被写体を見つけるには、
自分の興味の幅、価値観の幅をぐんと広げる必要があります。

なぜなら、人間は自分が意識しているものしか見えないからです。

例えば、街を歩いていて、もし車が好きな人なら、
道路を走る車の車種が気になるでしょうが、
興味の無い人には、ただの車にしか見えません。
もし、ファッションが好きな人なら、
すれ違う人が着ている服が、細かく目に入ってくることでしょう。
でも、興味の無い人は、すれ違う人の服なんか見ていないものです。

目から入ってくる情報は膨大で、
とても脳では全てを処理することができません。
自分に必要な情報だけを取捨選択して認識しているのです。

ということは、

自分の目でしっかり見た世界が
自分にとっての世界の姿だ

ということです。

写真を撮るときは、
目の前の風景の中から、自分がおもしろいと思う場所を切り取り
さらに「こうあって欲しい」といった
自分の価値観や美意識といった、
撮影者の意図を反映させます。

風景写真を撮ることは、
「自分はこのように世界を見た」というメッセージを
ビジュアルで残し伝えることだと思います。

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