鎮守の森と潜在自然植生

「潜在自然植生」という言葉はご存知でしょうか?

『潜在自然植生(せんざいしぜんしょくせい、potential natural vegetation)は、
植物生態学上の概念で、一切の人間の干渉を停止したと仮定したとき、
現状の立地気候が支持し得る植生のこと。(wikipediaより引用)』

私たちが暮らす日本の国土の森林は、
ほとんどが、人為的に伐採されたり、
植林されたりと、人間社会の影響を受けています。
これを代償植生というのですが、
私たちの生活圏にある森林植生は、
ほとんどが代償植生です。

潜在自然植生とは、概念的なものではありますが、
もともとその土地にどのような植物が生育していたか
ということです。

開発の進んだ日本において、もともとその土地に生えていたであろう
植生というのは、なかなか見ることができないのです。

全国各地にある神社の鎮守の森は、
古来より伐採を逃れ、保全されてきました。

都市部でも、孤立林として点在する鎮守の森は、
その土地の本来の植生の姿を想像するのに、
良い資料になるのだそうです。

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