日本では、生け花など、
昔から花をいけて、花を愛でてきました。
そもそも、花をいけるということですが、
古くは、「たてはな」という生け花が
最初だそうです。
「たてはな」は、花を飾って楽しむものではなく、
カミに捧げるものです。
生け花の中で、自由にいける「なげいれ」に対して、
カミに供える花をして「立て花」というものがあります。
華道成立以前にあったもので、
稲藁を束ねた「こみ藁」を花器の中に入れ、花を立てますが、
この「こみ藁」には、垂直方向のベクトルしかありません。
その方向が、上下の垂直方向しかない、
ということが、とても大きな意味を持つそうです。
花を立てる、ということは
地面に対して、柱を立てるということに繋がります。
天のカミを呼ぶために『地面に柱を立てる』ということは、
ご神木という巨木信仰、長野の御柱祭りにみられます。
天のカミが降りてくるアンテナというだけでなく、
天と地を行き来するためのルートという意味もあるのでしょう。