column「日本の最も大切なものは森が守っている」

三島由紀夫は
「日本人が最後に守らなければならないものは、三種の神器である」
と言ったそうです。

三種の神器は、天皇陛下の皇位継承の証です。

三種の神器は「八咫鏡(やたのたがみ)」
「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」
「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」です。

古事記の中で、瓊々杵尊(ににぎのみこと)の天孫降臨の際に、
天照大神(あまてらすおおみかみ)が授けたものとされています。

八咫鏡は、伊勢の神宮の内宮に祀られています。
また、その形代(かたしろ)が、皇居の中にある宮中三殿賢所(かしこどころ)の
真ん中のお社に祀られています。

草薙剣は、名古屋の熱田神宮に、
その形代(かたしろ)と、八尺瓊の勾玉は、
天皇陛下のお住まいの御所の寝室の隣にある
「剣璽(けんじ)の間」という部屋に
納められています。

ご縁があって、これまで三種の神器が祀られてある
皇居の内部、伊勢の神宮、熱田神宮に訪れました。
その3カ所の共通点は、いずれも大きな樹々が林立する
見事な樹林の中にある、ということです。

皇居の中でも、特に御所、宮中三殿付近の樹林は、
東京の中心部とは思えないほどの見事な、高木の樹林です。
この樹林の樹々は、普通ではありえないほどのスピードで
大きくなったのだそうです。

いずれの地も、ただ巨木が立ち並んでいるだけではありません。
その場に立つと、外界とは明らかに異なる
清涼な空気に満たされていて、ただならぬ土地の気配、
土地のエネルギーを感じます。
エネルギーが強いときは、頭痛がしたり、目眩がしたりします。

森の巨木達の力で、三種の神器の場所が守られているようで、
そこに立っているだけで、心身が清められていくような気がします。

そういえば、日本の国土の7割は森林で、
日本は世界有数の森林国です。
日本の国自体を森が守っているのかもしれません。